出版社からは、毎月数多くの本が出版されています。中堅出版社で月に数十冊から百冊ぐらい、大手出版社となるとそれが数百冊と言われています。普通、大手出版社から本を出してもらえれば、新聞広告や電車内で見かける中吊り広告に載せてもらえたり、書店へも営業活動がしてもらえると思いがちですが、実際このような宣伝がされているケースは、ほんの一握りの本に対してでしかありません。大手出版社と言えども、宣伝に掛けられる費用には限りがあるためです。
あるいは、特段実績のない新人の場合、出版して終わりというケースもある、ということも影響しているかもしれません。聞くところでは、このような広告は、月に数点から多くて十数点というところだそうです。ということは、この一握りと言われる本は、月に出版される本のうち、数十点に1冊ということになります。では、その他の本は、何もされないかと言えば、そうではありません。最低限、全ての出版される本に対し、実施されている販促の取り組みがあります。
いずれにしても、これから本を出したいと考えている人は、この辺の実情も考えて、自分なりの宣伝計画を立てておくのが大切になります。考え方によっては、月数冊発売規模ではあるけれど、宣伝に力をいれてくれそうな出版社を探す方が、最初のうちは良いと言えるかもしれません。